【動画あり/防災】📱三浦房紀先生講演:地域みんなで考える防災~恩田地区における防災
緊急地震速報後30秒以内に対策を!
日時:令和3年12月4日(土)14:00~15:30
場所:恩田小学校体育館
主催:恩田地区社会教育推進委員会(会長:鈴川優見氏)
資料:こちらからダウンロードできます
動画:こちらから視聴できます
概要:令和3年度恩田地区社会教育研修会を開催し、三浦房紀先生(山口大学名誉教授、NPO法人防災ネットワークうべ理事長)に、『地域みんなで考える防災』と題してご講演いただきました。恩田地区自主防災会役員・自治会長を中心に約50名の出席があり、恩田地区のハザードマップなど身近な危険を学ぶことができました。
講演いただいた内容 1.災害多発時代の到来 |
講演会開催の経緯
恩田地区社会教育推進委員会では、近年、豪雨・地震・津波等の自然災害が日本各地で起こり、大きな被害があったことや、昨年台風の時期に恩田ふれあいセンターが避難所として開設されたことから防災への関心が高まっていることに着目し、地域と学校の協働の取り組みを見える化するために防災学習ビデオを作成し、避難訓練や防災学習に役立てたいと準備を進めました(第1回社会教育推進委員会:令和3年6月9日、第2回社会教育推進委員会:同年9月29日)。
講師を選ぶにあたり、ビデオ撮影の許可をいただくというハードルがありましたが、社会教育推進委員の一人が、仕事柄防災士として勉強をしている関係から、三浦先生とのご縁をいただき、このたび講師としてお迎えすることが叶いました。そして、講演会当日は、長門南部地区郵便局長会 防災士協議会から8人の方がお手伝いと勉強に来てくださいました。その中の3人は恩田在住であり、若くて頼もしい防災士を発掘できて嬉しい限りです。
社会教育推進委員会会長 鈴川優見 挨拶(抜粋)
近年、全国的に台風や線状降水帯などによる集中豪雨の被害が各地で発生しており、今後予想される南海トラフ地震などの発生により、建物崩壊や津波の影響が危惧されております。「地震大国」の日本では、地震が多発しており、今日・明日にでも大災害が発生してもおかしくない状況となっております。昨日の山梨・富士五湖周辺での地震は、富士山噴火の予兆と関係ないでしょうか?
昔からの言い伝えに、「天災は忘れた頃にやってくる」、「備えあれば憂いなし」とあります。それゆえに、想定される災害がいつやってきても対応ができるよう、「心の準備」が必要と思います。本日の講演が、「防災知識の向上」、「防災対策の推進」の一助となりますよう想っております。
最後になりますが、ご多用のところ、講師としてご出席いただいたNPO法人 防災ネットワークうべ 三浦理事長様、恩田地区自主防災の皆様、準備をしてくださった委員の皆様に重ねてお礼を申し上げ、私の挨拶といたします。
恩田地区自主防災会会長 竹光俊晴 謝辞(抜粋)
安全とは危険なところがない状態であり、安心とは心配がない状態であると考えます。しかし自然災害を無くすことは不可能であり、まったく心配がない状態もありえない。そこで自然災害のリスクを知り、その備えを行い、恩田の住民が助け合う体制を整え、心が一つになる自主防災体制を築く為に自主防災活動を推進することを約束して私の謝辞といたします。
参加した皆さんの感想
・情報を知っておけば対処できることが分かりました。もう少しいろいろな情報にアクセスしておこうと思います。→山口県 土木情報防災システムで検索!
・大変わかりやすい研修会でした。身近な人に呼びかけながら、助け合いたいと思います。
・一般論ではなく、身近な宇部市や恩田地区を例に挙げた内容であったことから大変有意義であった。避難に当たっては、近辺の人々の声かけが一番効果的であるという言葉が印象的であった。貴重な講演、本当にありがとうございました。
・ハザードマップの重要性がよくわかりました。早いタイミングで地域の呼びかけが避難に非常に重要だと認識しました。
・三浦先生が最後に、”事務の担当者は数年で変わるが、ご自身は国・県・市の防災の取り組みに長年関わってきたスペシャリスト”と述べられました。恩田在住の地域づくりのメンバーも、一貫したスタンスで地域づくりに関わっており、今後の取り組みへの道筋を得ました。
恩田地区社会教育推進委員会より地区の皆さんへ
宇部市では、ここ何年も大きな地震は発生していませんが、地震を起こす要因となる断層帯があるため、いつ地震が起きてもおかしくないのだと知り、災害に備えておく事の大切さを学びました。まずは、家の中の一番安全な場所を、家族で確認しましょう。緊急地震速報が出て30秒の間に、まずは玄関へ避難。落ち着いて情報を入手しましょう。
風(教職員)と土(地域の人)【常盤中学校校長・恩田小学校校長】
幅広い地域住民の参画を得て、地域全体で子どもの学びや成長を支えるとともに、「学校を核とした地域づくり」をめざして、地域と学校が相互にパートナーとして連携・協働して様々な活動を行うことが求められています。
そのパートナーである小中学校の教職員は、いつかその場所を去らなければならない「風の存在」であり、一方、地域の人たちは、その地域に根を張り、常に子どもたちを見つめることができる「土の存在」と言えます。その地域の人が、学校の中までしっかりと根を張りめぐらせ、教職員がたくさんの種を運んできてまくことで、きれいな花が咲き、「地域とともにある学校づくり」ができ、更には「学校を核とした地域づくり」につながり、地域の風土ができるものと思います。
この「土」と「風」をうまく混ぜ合わせるのが、学校の学校運営協議会であり、地域の社会教育推進委員会の役割です。そのつなぎ役が校長や各会の会長の役割だと考えています。
【最後に】恩田地区社会教育推進委員会委員の紹介
令和2年4月1日~令和4年3月31日
氏 名 | 団 体 |
石 川 悦 子 |
母子保健推進員会 恩田小学校学校運営協議会 地域学校協働活動推進委員(学校と地域の連携が進むようコーディネーターとして援助、助言) |
五 十 崎 良 | おひさまクラブ |
上 田 弥 生 | 愛育会 |
氏 原 秀 城 | ふれあい運動推進員会 見守り隊 |
桑 田 晶 子 | 恩田地域づくり協議会 常盤中学校学校運営協議会 恩田小学校学校運営協議会 |
鈴 川 優 見 | 民生委員児童委員 自治会長 |
松 岡 千 鶴 | 常盤中学校校長 |
三 原 洋 一 | 恩田小学校校長 |
本日の講演会では、五十崎委員が司会・講師連絡、氏原委員が機器設置、上田委員が受付、桑田委員が講師連絡・写真撮影・ブログアップ、”おんだチャンネル(広報担当)”がパソコン・ビデオ・動画編集を担当しました。社会教育推進委員会では、学校や地域への働きかけを石川委員(副会長)、自治会・民生委員への働きかけを鈴川委員(会長)が行っています。それぞれの立場に基づいてよりよい活動ができるよう今後も協力していきます。