👭担い手も受け手も健康になる見守り活動(地区社会福祉協議会)

ヘルスプロモーションと豊かな人生

令和5年度恩田地区福祉委員民生児童委員合同研修会

日時:令和5年7月8日(土)10時~11時30分

場所:恩田ふれあいセンター2階会議室

講師:山口大学大学院医学系研究科 公衆衛生・予防医学講座/NPO法人 山口ヘルスプロモーションネットワーク(YHPN) 長谷 亮佑氏

参加者 40人(福祉委員18人(自治会長兼任)・民生児童委員25人)福祉委員と民生委員の兼任が3人

↓開会あいさつ 恩田地区社会福祉協議会会長 末田英明氏「恩田での福祉委員の成り立ち(自治会長が兼任)と活動のあり方について説明します。困りごとを知った時のつなぎ方について今日は学んでください。恩田地区社会福祉協議会の活動目標は”みんながやさしく微笑み合う恩田”です。」

↓地域の病院で内科医として半分、介護予防の推進役として半分働いておられる長谷先生に、「地域の連携した見守り」についてお話をしていただきました。

長谷先生「ウォーキングをしてるのはなぜですか?」

受講者「健康のため」

長谷先生「健康になってどうされますか?自己実現のための健康、楽しみにしていることを続けたいなど、健康とは日常生活のための資源であって人生の目的ではないです。」

↓長谷先生「健康寿命をのばすために必要なものはなんでしょう。それは、生活習慣と人とのつながりです。私たち担い手は活動を行うことでお役に立ちたいと思う。お役に立っていると感じる。感謝してもらえる。すると、担い手の皆さんが健康になる。ちょっと困っていた方にとって、気持ちの通じ合える人が現れる、相談に乗ってくれる人が現れる、ちょっとした世話をしてくれる人が現れる。すると、受け手の皆さんも健康になる。」

↓熱心に耳を傾ける自治会長、民生委員のみなさん。長谷先生「食事や運動において、健康をイメージしてください。できたら人と一緒に頑張れたらいいですね。一人では続かないこともあるが、みんなでおしゃべりできる楽しみがあると続けやすいです」。自殺者の年次推移と自殺に関する誤解と事実についてのくだりでは、死にたい気持ちを伝える言葉、明確な言葉でなくても何らかの言葉をサインとして発しており、その救いを求める必死な叫びを無視してはならない。「これ以上は無理だ」「みんなの迷惑になる」だんだんご飯を食べなくなり自分を弱らせる方に、人のお世話になっているけど元気にしなくてはと思っていただけるよう気づきや見守りを地域にお願いしたい。自分がつなげられる誰かにつなげてほしい。大切な人が悩んでいることに気付いたら一歩勇気を出して声をかけてみませんか。今回、宇部市の心かようまちプラン(いのちをまもる宇部市自殺対策計画)の基本施策である「自殺対策を支える人材の育成」に基づき、身近な理解者、支援者を増やす目的で講演を実施しました。

↓末田会長「宇部市は地域とのつながりの強さが強いと思うと答えた人の割合が他の市町に比べて低いが‥」

長谷先生「投票率などにもその傾向がみられます。」

↓恩田地域づくり協議会会長の真宅宣昭氏が「少子高齢化」について質問されました。

長谷先生「65歳以上は現役時代よりゆとりができてきますので、子ども達の運動の支援(部活動)などで子ども達がすくすくと育つ環境が望ましいです。」

↓武田館長「市民活動畑で19年務めて参りましたが、恩田地区は地域活動が進んでいる地区と自信をもっていいと思います。」

↓福祉委員を代表して恩田地区自治会連合会会長 竹光俊晴氏「元気な人に地域活動に参加して欲しい。お互いに思いやりを持てば、すべてのことが解決できる。それにはまず相手を知る。あいさつを大切にしてこれからも一緒に住みやすい、住んでよかった、住んでみたい恩田にしていきたい。」

↓南部第一高齢者総合相談センター 田邉さん

高齢者の見守り・気づきのポイント

~見逃さないで!こんなサイン~

外観からの気づき、対面での気づき、よく見かける場所等での気づき

サインに気付いたら…→南部第一高齢者総合相談センターへご連絡ください。0836(38)8551

気付いたら誰かに伝えることが大切です。

↓宇部市社会福祉協議会 柴田さん

福祉委員活動の手引きから福祉連絡票の使い方について説明。福祉委員だよりを気になる方への手渡しなどにご利用ください。また実際に訪問を喜ばしく思わない方がいらしても、気づきのポイント(洗濯物やポスト)だけでも気にとめていただいて、この二つのツールを使って地域のアンテナ役として活動をしていただけるとありがたいです。

最後に、長谷先生が優しい笑顔で一言「医師は外来で1カ月に1回お会いしている方を気にかけておりますが、温かく寄り添いながら、じっくりと見守るために、地域や包括と連携することが大切と考えています。」

感想:恩田ふれあいセンターでは住民同士のつながりを大切に活動を支援しています。趣味の会や自治会に参加する高齢者ほど、要介護認定を受けるリスクが低いという報告もあります。役割を持って充実した時間を過ごし、話し、笑う機会がたくさんあります。これまでとはちょっと違う、新しいライフモデルを作っていけそうな気がします。そこで働かせて頂く私は幸せだと思っています。お互い健康に過ごせますように。

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